下妻市立高道祖小学校
下妻市高道祖 2638-1
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三吉稲荷と三吉山

むかし,大宝城あとあとの土塁どるい近くに前山という森がありました。

教学院きょうがくいんという寺があり,その近くに三吉という召使めしつかいがおりました。

ある日,三吉は近くの村に用を足しに行ったのですが,帰りがおそくなったので近道をして家路を急ぎました。前山の土塁のそばにさしかかると,たぬきかきつねのような正体不明のものが三吉の前を横切りました。三吉はおどろいて,急いで家に帰り食事もせずに寝てしまいました。

目が覚めた三吉は,「コンコン」ときつねのそぶりをするようになりました。家の人が「三吉はきつねがとりついたようだが,どこのきつねか。」とたずねると,「前山のきつねだ。」と答えました。

家の人は心配して,前山の土塁の一角にわらほこらを作り,きつねにえんのある稲荷様いなりさままつり,三吉の全快をいのりました。その願いがかなって,三吉の病も治りました。

これ以後,村人は,三吉のような病にはかかりたくないと話し,祠を改修し,初午の日に祭りを行いました。

それから,誰いうことなくこの稲荷様を「三吉稲荷」といい,前山を「三吉山」とよぶようになったといわれています。

これは下妻市大宝地区に伝わる話です。