下妻市立高道祖小学校
下妻市高道祖 2638-1
電話: 0296-43-7575

片葉の芦

片葉の芦

昔とても気品のあったお姫様が,ある若者にこいをして,ぜひともこの若者に会いたいと思って,体が疲れるのも忘れて,毎日毎日一生懸命あちこち探し回っていた時に,めぐりにめぐってこの高道祖まで来られました。

お姫様は旅の疲れをとろうと思って,持って来た杖を池のあたりへ立てて休んでいました。ところが突然病気になり,せっかく探していた若者にも会えず,かわいそうにも池の近くで亡くなってしまいました。

そして,お姫様が亡くなるすぐ前に,「世の中のだれにも,こういうかわいそうなことはさせたくない。」と言ったそうです。そのことばをさきほどからお姫様の近くにいて聞いていた村の人たちは,姫様があんなにしたっていたのに,願いもかなわずに亡くなられましたので,とてもかわいそうに思いました。

すると,このできごとがすぐに村中に広まり,村の評判になり,たくさんの人たちがかけつけてきました。そこで集まった人たちは,姫様の事情を聞かされて,みんなは涙を流しました。そこでかわいそうに思った村の人々は相談して池から北の方へ約100メートルの道沿いに道祖神さやのかみとしてまつりました。

ところが一方,姫様が池に立てておいたあしの杖は,そのまま根をはり葉が出て,この葉はみなかた方に向いておりましたので,だれということなく「片葉の芦」とよばれて今でもしげっています。

ですから,不思議の一つになったそうです。